眠れない夜のぼやき
実はと言うか何と言うか、創作することはわたしにとってあまり健康的ではない。
眠れない。
眠ることを全身が拒否している。
安心できないし、不安で、自己嫌悪の汚物にまみれている。
それでも、どちらかというと芸術や創作が、物心ついた頃からわたしの人生の大部分を占めてきたし、それを切り離したり忘れ去ってより現実的で手続的なことで日々をいっぱいにすることは、心臓とまでは言わなくとも体の大切な一部を誰かに預けっぱなしにするような気持ちになる。
何かを作ることは遊びであるし、遊びは人生にも社会にも絶対に必要な物なのだけど、遊べば遊ぶほどその時間と労力でやるべきだったことー労働ーがあるのにという責める気持ちが強くなる。
一度始めたらアイデアが止まらなくなるし、試してみたいレトリックも浮かんでくる。
今は文章を書くことが多いけれど、絵を描いているときもそうであった。それ以外のことをやっている場合ではない気分になってしまって何もかもが疎かになる。でもそうやって自分を搾りとって注入して出来上がるものなど、まったく自己満足の遊びの域を出ることなどないのだ。
母はしばしば、好きなことは趣味にとどめるのがいちばん幸せだと言っていた。
創作することに好きなことと言えるほど愛や楽しさや快さを自覚しているわけではないけれど、ごくたまにの趣味にしている現在でも十分つらい。
それは単にわたしの性格のせいなのだろうか。
それにしても眠れない。
眠ろうともできない。