toripiyotan

何回もおなじこと喋る

Blue-9のバランスハーネス初使用

犬氏のお散歩時に使っているハーネスを、ずっと気になっていたバランスハーネスに替えてみることにした。Hurttaに不満があったわけではないが、なんとなく2本も続けて買ったのでそろそろ他のにも挑戦してみたい。本当はPerfect Fit Harnessが良いらしいと噂なのだが、うちの犬氏は引っ張りがあるのと、試着なしで買うことが難しそうなため、バランスハーネスを購入した。ポチってすぐ届いた。

 

ここから先の使用感はわたし個人の感覚と、うちの犬の感覚と、あと初使用のテンションによるものなので、買ってみようかなと思っている人は参考程度に見てください。違うじゃん!みたいなクレームを頂いても、そこはごめん…。

 

そもそもバランスハーネスを気になりながらなぜずっとHurttaのウォーリアハーネスを使い続けていたかというと、バランスハーネスの形状がこれ

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紐!

こんなんで大丈夫なの!?痛くない!?無理じゃない!??と思っていたから。

Hurttaの、胸部分も背中もふかっとしたクッションになっている形状はなんとなく人間から見て安心感がある。何かに反応してビュンと突進したのを止めないといけない時にも、ふかふかクッションがあればなんとなく良いような。あまりにぐいぐいな子だと、安全と安心が第一だから。犬氏も1年前なんかは首輪散歩を脱退すぐだったしストレス度高くてビュービューぐいぐいゴーゴーだった。首輪からハーネスに変えた途端にお?と気づくくらい興奮度低下したけれど、それでも他犬を見かけると弾丸のように飛んでいっていた。

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だけど届いたハーネス、この通り着けてみても確かに紐なんだけど、作りがすごくしっかりしている。厚手のナイロン紐で、しかもすべらかで柔らかい。サイズ小さいかもと気を揉んでいたけれど大丈夫だった。しかしHurttaウォーリアハーネスの45〜60cmで余裕のある犬氏がバランスハーネスsmall(44〜65.5cm)ではちょっとギリギリセーフくらいなので、ガチムチ体型の皆さんは気をつけたほうがいいかもしれない。(追記:犬氏はオス10歳半、体重13.5〜14kgで胴回り56cm。)アジャスターの部分が伸ばしたり縮めたりしづらいのは散歩中に「あっゆるいかな〜ちょっとごめんねーしゅるる」とかできなくて面倒だけど、そのぶん歩きながらずるずるサイズがズレていったりもしないということ。人間が事前にがんばればいいだけの話。ハイ。

 

使ってみた感想だけど、すごくいい。軽くて、こちらから犬氏の体がよく見えるし、リードを通して体の感覚が手に伝わってくる。ということはつまり、犬氏の方にもよく伝わっているということ。わたしのリードさばきが下手くそだったり、意味もなくつんのめってグッとなったりするとすごくジャッジ〜な目で見られる。本当にごめんなさい。

そして不思議なことに、急にニオイ嗅ぎ行動が増えた。2倍くらいに増えた。どうしてかは全くわからない。別に昨日までだって少なくはなかったのだけど、今まで立ち寄らなかった場所にニオイ嗅ぎしに行くし、ニオイを逃さないためかゆっくりめに歩く。また、いつもなら外犬がガウガウ吠えてくる家に近づくと興奮してダッシュダッシュになるのに、ちょっと手前からニオイ嗅ぎしてチッコして、いつもよりずっと落ち着いて通り過ぎている。

なに…どうしたの…魔法のハーネスか?

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散歩の始めのうちはわたしもおそるおそるだったけれど、例えば犬の突進を止めないといけないなんて時も意外と大丈夫そう。たぶん、人間でいうならリュックを後ろから引かれているような感じになるんじゃないかな。クッション付きのように面ではないけれど、力が分散されて紐全体に伝わっている。ぜヒュぜヒュしている感じはなかった。(しかし気管が弱い犬ではないので気管虚脱でも大丈夫かどうかはわからないな。)

 

そして実はこれ、前にもリングがついている!

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すごくグイグイ引きがあるタイプの犬さんなら背中に1本、前に1本のダブルリードにして制御した方が、もっと力が分散されて止められるんじゃないかな。犬氏はヘアピンUターンでニオイ嗅ぎしに行くことが多くてリードが足に絡まりがちだし、突進は最近少なくなってむしろ「まだ歩くぅ〜散歩するぅ〜あっちも行くもん〜〜」って粘りのほうが多いので、首輪とハーネスを繋ぐために使おうかな。粘りぐいぐいは別の方法で「もう帰りますよ」する。

 

これは当たり前のことなんだけど、どんなに製品が良くても別に犬が急に人間の言うことを従順に聞くようになるわけではない。知らない犬からガンつけられて興奮したり、うんちしたくて1km先のいつものスポットに急ぐ犬をのんびり歩かせることは難しい。むしろ自由さが増して、ゆったり歩くときとビュービュー風のように急ぎたいときのメリハリがついたように感じる。この辺は興味ないからサクッと通り過ぎたいときや、こんなところで休憩なんかしたくないとき、あるいはそろそろ水飲んで休みたいなってときや、いくらでもそこのニオイを嗅いでいたいとき、そしてもっともっと歩きたいとき。いや、犬にメリハリがついたというより、わたしがようやく察知できるようになったのだろうか?犬の意思表示が前よりも少しだけ鋭敏に感じられるようになった。

 

犬の散歩道具を替えるときいつもつい人間に都合の良い効果がなにかあるかを気にしてしまうのだけれど、犬の快適さや自由をできるだけ阻害せず、且つこの忙しない危険だらけの人間社会で安全を確保できるものを使って楽しくコミュニケーションを取りたいものだ。それで自由になった犬から、今だとダッシュで逃げ去られたりせず、時々こちらを見上げて同じくらいのスピードで一緒に歩いていようと思ってもらえるように、楽しい親切な散歩仲間でいよう。